文学のモラルについて

先日の国語の授業の話、シャルル・ぺローの「赤頭巾」

普通の赤ずきんちゃんの話といったら
1.ババァが病気だ！見舞いに行け!と母親に言われて御祖母さんの家に行く
2.狼が御祖母さんを食べてしまう。そして御祖母さんに変身
3.御祖母さんの家に到着、狼に食べられる（物理的に）
4.奇跡的に通りかか（ｒｙ
とまぁ、誰でも知っている赤ずきんちゃんは、無事に生き延びたわけですが・・・狼莫迦じゃねぇの?

で、ペローの赤頭巾
1.病気の祖母さんの家にケーキとバターを届けるように母に言われる
2.途中狼に出会い、「お祖母さんの家まで競走しよう」と言われそれに合意
3.狼は急いで祖母さんの家へと向かうが、赤頭巾は寄り道などをしてのんびりと進んだ
4.狼、祖母さん家に到着、赤頭巾のふりをして進入。祖母さんを食べてしまう
5.事後処理が済んだ頃、赤頭巾が家に到着。祖母さんのふりをして彼女を家に招き入れる狼
（この先は本文より引用）
赤頭巾がはいってきたのを見て、寝床のなかのオオカミは、かけぶとんで顔をかくして、こう言いました。
「ケーキとバターの壷をその箱のうえにおいて、ここへきていっしょにおやすみ。」
赤ずきんはきものをぬいで、寝床にはいろうとしましたが、はだかのおばあさんのようすを見て、とてもびっくりしてしまいました。赤ずきんは言いました。
｢おばあさん、おばあさんの手はなんて大きんでしょう！」
「それはねぇ、お前をしっかりだいてあげるためさ。」
｢おばあさん、おばあさんの足はなんて大きんでしょう！」
「それはねぇ、はやく走るためさ。」
｢おばあさん、おばあさんの耳はなんて大きんでしょう！」
「それはねぇ、よく聞くためさ。」
｢おばあさん、おばあさんの目はなんて大きんでしょう！」
「それはねぇ、よく見るためさ。」
｢おばあさん、おばあさんの歯はなんて大きんでしょう！」
「おまえをたべるためさ。」
そう言うと、悪いオオカミは、とびかかってきて、赤ずきんを食べてしまいました。
教訓
ごらんのとおり、まだ年のいかない人は、
とくに、美しく、姿もよくて、
しとやかな、若い娘さんは、
やたらに人のいうことをきいてはいけません。
そのためにオオカミにたべられてしまうようなことも、めずらしいことではないんです。
オオカミと言いましたが、オオカミにも、いろんな種類のやつがいるんです。
（中略）
ところで、だれでも知っているように、そういうねこかぶりのオオカミこそが、どんなオオカミよりも危険なやつなんです。

いやぁ、打ち込むのに苦労した。とまあ、教科書によるとどうしようもないモラルの無いお話なのですが、この話を黙読していて笑い出した学生が数人いたのは決しておかしいことではありません。
下線部を見てください。私が特に突っ込みたかったところです。
・赤ずきんはきものをぬいで・・・寝床にはいる時に全裸になるって一体どういう一般常識がその村にはあったのでしょうか。そもそも病人が寝ていたベットにもぐり込むあたり、オオカミも赤ずきんも莫迦だったのではないか？
・お前をしっかりだいてあげるため・・・なんか一番始めにすごい事言ってますね。どう考えても性てｋ(ry
教訓のところでもそのようなことを言っていましたが、ペローさんは何を考えていたのでしょうか？私には理解できません
結論・・・ピンクレディのある一曲より
「男はオオカミなのよ　気をつけなさい」

今日はこの辺で