管理者のつぶやきです。特に意味はないかもしれない
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Last Raven-Unknown- §1・1‐VS.カスケードレインジ 「国家の最終兵器とやらがこんな子ども達だとはな」 ブリーフィングルームを出た直後、BJはこちらを指差して嘆いた。それに同意するように頷くラ・ルーはACのドライバーとしては長過ぎる金髪をかき上げ呟いた。 「ただでさえ無理のあるミッションだというのに、こんな実戦経験もない子どもを作戦に盛り込むなど正気とは思えない」 「・・・大体ノーマルAC20機で傷もつけられないような相手と戦うこと自体が、俺にとっては有り得ないことだがな」 沈黙を保っていたクロウも諦めた表情で話し出す。 他の2人は互いを睨み合ったまま後ろを着いて来る。 イワン=シエルとフリップ=フロップだ。 誰もがブリーフィングで聞かされた企業の新型AC、ノブリスオブリージュの戦闘能力に愕然としていた。 桁違いの破壊力、全包囲展開型のエネルギーフィー ルド、優に従来のACの最大全速を上回る通常ブースト。 どれをとってしてもかなう相手では無かった、例えドミナントと呼ばれたレイブン達であっても。 結局先程のブリーフィングでも作戦司令部は彼らを説得する事は出来ず、時間稼ぎに国家軍の施設を案内させているのであった。 「で? いつまでここに引き止めるつもりなんだよ」 「・・・・・・」 BJの質問を無視して先に進む。 口を動かす暇があったら手を動かせ、教官の口癖だ。 兵器はただ言われた通りに動けばいい、そうでなければ成り立たない。 「いい加減にしてくれないか? 私達には依頼を断る権利がある、何も国家と共に滅びる必要はない」 「こちらには企業側につくという選択肢もあるんだ。 それを潰すほどの何かをそちらが見せてくれない限り、俺はこの依頼を受けるつもりは無い」 ラルー、クロウの追及を聞いている内に訓練施設にたどり着いた。 「00043978番、お勤めご苦労。 すぐに7番シュミレータに入ってくれ、彼らの説得は私が請け負うとしよう」 「了解」 教官の指示に従い、ACシュミレータに乗り込む。 外見はただの箱だが中では限り無く実戦に近い状況を再現してくれる為、余りにも危険な操縦をすると実際 と同じ、もしくはそれ以上の被害を受けることがある。 その為、訓練であるにも拘らず負傷者や死傷者が出ることもしばしばあった。 だがそれほどの危険を 擁さなければならない程に国家の有する軍事力は脆弱なものであった。 「まさか、またこんなシュミレータに乗せられるとは、思ってもみなかったぜ」 シュミレータ内で待機しているとまたもやBJの嘆きが聞こえて来た、黙れないのだろうか? 『00043978番、これよりBJと対戦してもらう。 お前が勝てば彼らは作戦に協力してくれるそうだ、遠慮せずやってくれ』 「了解」 ようやくシュミレータに乗せられた意味を知る。 レイブン達はあのノブリスにかなわないという理由で協力を拒否している、ならば対抗できると確信させる何かを見せつけてやればいい。 そういうことだろう。 『遠慮されるほど落ちぶれた覚えも無いんだが、こちらも全力で当たって構わないんだろ?』 『あぁ、そうでなければ賭けとして成立しまいよ。 00043978番、アセンブリをC03-HELIOSに設定しろ』 C03-HELIOS、ミラージュの軽量OB型コアにロングレンジライフル、ASTライフル、強化型多弾頭ミサイル2基、マルチブースターを搭載したC02-URANUSの後継機だ。 重量こそ増えているものの、OBを採用した事でより瞬発力が高くなっている。 『・・・ミラージュ純正はクロノスまでじゃないのか? まぁいい、こっちはいつでも行けるぞ』 BJの声音が僅かに変化した。 今の彼はインターネサインを、パルヴァライザーを破壊した時と同じ顔をしている。 「ヘリオス、準備完了」 『バトルフィールドをアリーナに設定、時間制限無しだ』 「了解」『当然だ』 メインディスプレイにアリーナが映し出される。 障害物の一切ない単純な、それ故に難易度の高いフィールド。 サブディスプレイに機体情報が表示されると、メインディスプレイにREADYの文字が浮かび上がる。 『それでは始めよう。 READY GO!!』 教官の合図と共にGOの表示が点滅する。それとほぼ同時にヘリオスのOBは発動していた。 直後、前方から押し潰さん限りの圧力が掛かり肋骨が軋む。それでも足りんとばかりにマルチブースターを吹かし、多弾頭ミサイルを敵機「カスケードレイン ジ」に向けて放つ。 OB、マルチブースターの加速度を得て通常の2倍近くのスピードで襲いかかるミサイルは、カスケードレインジの目の前で4つ、8つと 分裂する。 『速いな・・・だが』 敵機に殺到するミサイルが一瞬の内に姿を消す。 『伊達や酔狂で英雄呼ばわりされてる訳じゃ無いんでな』 マニュアル操作によるミサイル迎撃。 並のレイブンならばできない、そもそもやらない技を平然とやってのけた矢先、カスケードレインジの右手のレールガンがけたたましい音を立て光を帯び始めた。 「・・・産廃か」 『それは如何かな』 そう言った刹那こちらの頭部を音速の弾丸が打ち抜かんとする。 見えてからでは遅い、マルチブースターを横に噴かし直撃を避けるも左肩に装備していた多弾頭ミサイルが吹き飛ぶ。 ミサイル攻撃は通用しない、そう判断し右肩のミサイルもパージする。 そして産廃と侮っていたレールガンだが、どうやら本来予定されていた性能を完全に発揮していた。 恐らくBJ本人が勝手に完成させたのだろうが、それさえ なければカスケードレインジにはまともに使える武装はブレードのみとなる。 ならば音速の弾丸さえ封じれば負ける要素はなくなる。 引っ切り無しに飛んでくる音速の弾丸を小ジャンプ移動で躱しながらライフルとASTライフルのダブルトリガーでカスケードレインジの右腕を集中的に攻撃する。 『狙いが見え見えだぞ、坊主』 BJは右腕を庇うように旋回し、肩の中型ロケットで牽制する。 それを見越して突如回り込む方向を逆転させ、再び右腕に狙いを定めようとした時そこにはレールガンが無かった。 「!!」 『足りないな』 こちらが困惑する隙をつき光波を伴ったブレードが右脚を切り裂いた。 すぐさまブースターを噴かし体勢を立て直し距離をとる。一度倒れたらACは自分の力で立ち上がれない、姿勢制御を調整する間を与えず多弾頭ミサイルを撃ってくるBJ。 カスケードレインジのAP残量は未だ60%弱、こちらは先ほどの一撃で半分近くAPを削られている。 加えて片足となれば勝敗は誰の眼から見ても明らかだった。 ただ二人、教官と00043978番を除いて。 『00043978番、分かっているな?』 教官からの通信、負けたらどうなるかなどいわれなくたって分かっている。 役に立たないものを何時までも手元においておく必要など無いのだ、ここでの敗北は戦場での敗北となんら変わりはない。 『お喋りする暇があるとは、俺も嘗められたものだな』 カスケードレインジが再び刀身に光波を溜めながら接近してくる、迷っている暇は無かった。 OB を起動しカスケードレインジの頭上を飛び越える。 ブレード光波が残った左脚を掠めたが然したるダメージにはならない。 すぐさまミサイルとロケットで追 撃を試みるカスケードレインジ、だが要らぬ贅肉をそぎ落とされたことによりさらに速度を増したヘリオスにはどちらも追いつかない。 だがその速度に伴うG は凄まじく肋骨が不快な音を発していた。 再びカスケードレインジの右腕を集中攻撃する。 BJも既にレールガンをパージしているためか庇うことなく、むしろダメージを右腕に集中させる。 レールガンではなく左腕にあるブレードこそがBJの最大の武器、故に右腕が大破しても彼は接近をやめなかった。 「・・・それが」 『?』 それこそ彼が犯した唯一の失敗。 自身の最大の武器が手元にあるからこそ、他の大事なことに気付けない。 カスケードレインジの猛攻に退き撃ちで対応しながら目的の場所まで移動し、打ち切ったロングレンジライフルをパージする。 「アンタの」 『・・・まさか?!』 ライフルをパージしたその手でフィールド内に放置されていたそれを拾い上げトリガーを引く。 銃身に収束する光、けたたましい轟音を上げるそれを飛び上がったカスケードレインジに向ける。 「敗因だ」 『くそがっ!!』 音速の弾がカスケードレインジの頭部を打ち抜く。 システムリカバーの為に斬撃が中断され地に落ちる敵機に追い討ちをかけんとASTライフルとレールガン を打ち込む。 それを闇雲に回避するカスケードレインジ、システムリカバーをマニュアルに切り替えカメラの復旧よりも先に回避行動をとったのだろう。 少しずつ距離を離してカメラ機能の復旧を完了させたBJはディスプレイに映し出されたものを見て咄嗟にシートの脇をまさぐる、が目的のものは無かった。 その直後飛来した8つのミサイルがカスケードレインジを襲い、遂にカスケードレインジは爆発した。 『・・・・・・』 『よくやった00048769番。 これで納得してもらえたかね、こちらにも勝算があるということを』 シュミレータから転げ落ちたBJを見下ろし教官は自信たっぷりに言い放った。 血が流れているこめかみを押さえながらBJは悔しそうに視線を逸らし、シュミレータルームから出て行った。 彼が出て行くのを確認してシュミレータから飛び降り、教官の下へ駆け寄る。 「どうした?」 「彼が油断さえしなければこちらが負けていました。 賭けには勝ちましたがこれでは実戦で役に立つかどうかという肝心な部分に疑問を抱かせる要因になるのではないでしょうか?」 そう、本来の目的はBJに勝つことではなく企業の新型ACに対抗できると確信させること、たとえ彼を倒したとしてもこのようなギリギリの勝利では意味が無 いのだ。 それを考えるとこちらはその最も重要な目的を果たせなかったことになる。 とすれば何かしらのペナルティがあると思わざるをえなかった。 「なるほど、確かにその条件はクリアできたとはいえないな。 だが少なからず彼らの実力に匹敵するということは実証できたのだから、最初の条件どおり彼らに拒否権はなくなる」 「・・・ではペナルティは」 「まずは医務室へ行け、実戦で使い物にならなかったらそれこそ意味が無いだろう。 ついでにゲストの相手もしておいてくれ」 そういうと教官は他の訓練兵の指導に戻っていった。 言われたとおり医務室へ行くと頭に包帯を巻いたBJとそれに付き添うラルーがいた。 ドアが開いたのに気付きこちらを見据えたがすぐに目を逸らした。 そ れを気にすることもなく治療の為に耐Gスーツを脱ぐと、胸の辺りが黒ずんでいた。 やはりGに耐え切れず肋骨にヒビが入っていたようだが寝れば治るだろう と思い、テキトーに湿布を貼って包帯を巻いた。 そもそも軍に拾われてから戦術訓練以外のことをしていないのでどう治療すればいいのかが良く分からなかったのだ。 包帯の結びに手間取っているとクロウが他の二人を連れて医務室に入ってきた。 「BJがやられるとは。 代表にする奴を間違えたかもしれないな」 「何だよ? 俺じゃなきゃ勝てたっていうのかよ」 クロウの皮肉に怒りをあらわにするBJ、それを制してラルーはクロウを睨みつける。 「相手のアセンブリが分からない、と言って逃げたクロウにいわれる筋合いは無い」 「正論だな。 だが少なからず付け入る隙を与えたのはBJ自身だ、実戦で同じことをすれば間違いなく死ぬぞ」 「・・・分かってら」 聞いているのも億劫なので外に出ようとドアに手をかける。 「そういえば小僧、あの教官の正体を知っているのか?」 ラルーに呼び止められ振り返る、その場にいる全員の視線が自分に向けられている。 「過去にレイブンとして活躍したとしか」 「奴が”使徒殺しの聖者”だということも知らないのか?!」 昔、とある任務で13人のレイブンの内、ただ一人を残してその全てが殉死するという不可解な事件があった。 その生き残りは事件の真相を黙秘し続け結果的 に他のメンバーを殺した罪で牢獄に入れられ、バーテックス襲撃事件まで服役していた。 その生き残りがあの教官だとラルーは言う。 「奴の所為で多くのレイブンが死んだ。 その挙句使徒殺しの真相さえも明かそうとしない、そんな奴が人にモノなど教えられ――」 「随分な言われようだな」 「「!!」」 突然ドアが開きラルーの口が止まる。 そして溜まっていた怒りの矛先を現れた教官に突きつける。 「久しぶりだと言うのに随分なご挨拶じゃないか、ラルー」 「貴様のような大罪人がこんなところで何をしている!」 「せっかく兄弟子が挨拶しに来てやったってのにそれじゃあ、エクレール師が泣くぞ?」 こんなくだけた教官を見るのは初めてだった、とはいえここにいる誰からも歓迎されていないらしく言ってるそばから教官の顔面にBJの拳がめり込み、倒れた教官に馬乗りになって胸倉を掴む。 「汚い口で師匠の名前を呼ぶなよ、小熊の子供が! アンタの所為で師匠は死んだんだそ!」 「それについては否定しないが、俺の教え子に負けるような奴にとやかく言われたか無いね」 「んだと、お前の所為でアン――」 まくし立てる後頭部に教官の安全靴が突き刺さり、BJが崩れ落ちる。 それを退かして立ち上がると教官はこちらを睨んだ。 「何処まで聞いた」 「使徒殺しの聖者、だと」 そうか、と呟くと教官は深々と溜息をついた。 「なら教えてやらんとな」 §1・2‐VS.bitter tears 『発信者不明の依頼を請けるだなんて何考えてるんですか!』 ヘッドホン越しに響くオペレータの声、エマ・シアーズが怒るのは理解できなくは無いが耳元で大声を出すのも如何かと思う。 「三半規管がイカれたらどうすんだよ。 それにこの依頼は俺にだけ送られた訳じゃ無い」 『?』 「エクレール師やゼロにも来てたらしい。 そうだろ、先生?」 OBで飛び込んだ広い空間に上位ランカーとそれに匹敵する新参ランカーが集まっていた。 『うそ、いつの間に!?』 突如レーダーに現われた複数の熱源、その全てが緑色のマーカーであることにエマは安堵する。 「遅いぞ、中熊! トライウィングは重量型では無いだろうが」 「エマを説得するのに時間が掛かったんだよ」 ACトライウィングから飛び下りながら遅刻の言い訳をすると、『わたしの所為にしないで!!』と首にかけたヘッドホンからエマの声が響き笑われる羽目になる。 「あれ、何でお前が居るんだよ?」 エクレールの隣で仏頂面しているカラードネイルを指差す。 当の本人は一度こちらの顔を見るとすぐにそっぽを向いた。 「この依頼を請けたゼロをそこの仏頂面が殺しちまったもんだから、その穴埋めとして来てもらったんだ」 「あぁ、それでグラッジがあんな事になってんのか」 カラードネイルの愛機、グラッジは本来深緑の迷彩の衝撃力重視の中量2脚型なのだが、両腕と頭だけが赤の迷彩へと変わっていた。 「親の敵のパーツを大事に使うとは粋なことだな」 「丁度破損部位が真逆になったから利用してるだけだ」 それだけ言うとカラードネイルは愛機の方に行ってしまった。 ここに集まっているのは、フォッグシャドウ、ロイヤルミスト、ワルキューレ、エクレール、カラードネイル、レジーナ、スパルタン、ドランカード、アイロ ニー、アップルボーイ、エース、メビウスリング、それに俺ミドルベアを入れて13人だった。通常の作戦では有り得ない力のインフレーション、例えヴィクセ ンが大量に降って来てもこのメンバーならば容易く撃退できるだろう。 「そんな容易に事では無いだろうな。 仮にそうだとしても補給車両を数台用意すればこの半分でも足りるだろう」 この戦力をフルに使わなければならない程の作戦、全くもって想像出来ない。 「エマ、作戦開始時刻は?」 『後20分程度ですね。 そろそろACに戻って下さい』 エマの言葉で皆が動き出す。 トライウィングのコックピットに潜り込み通信回線を協同作戦用のものに切り替える。 トライウィングは武器腕ブレードと高機動ミサイル、ASTロケットを積んだ格闘タイプの中量2脚型だ。 以前は形見のダブルウィングに乗っていたが、ミッション中にエクレールのデュアルブレードで大破した。 それ以来彼女を師と呼びアセンも今のモノとなった。 『そういえばさっき誰もレーダーに映らなかったのは何ででしょう』 『グナーとラファールのステルスを広範囲に展開していた』 『残り回数が些か不安だけど大事には至らないわ』 答えるはエクレールとワルキューレ、両極端とも言える戦闘スタイルの二人の共通点は意外にも多くその点を活かした結果がこれだ。 隣接してステルスを発動させ相乗効果により通常の何倍もの範囲を隠し、ミサイル・オービット・EOを無効化できる。 「相手がFCS並みの照準をしてこない限り安全だもんな」 『FCS並みの照準をしてくる奴がいうな』 「先生に逢わなけりゃそんな技習得しないで済んだのに」 『・・・作戦開始まで後1分です。 システムを戦闘モードに切替えて下さい』 カメラに光が灯り、エネルギーが全身に供給されていく。 各部の動作チェックを終えて時計を確認、残り十秒をきっている。 『3、2、1、作戦開始。 未だ敵勢力の情報がありません、慎重に行動して下さい』 合図と共に動き出す13機のAC、俺とエクレールを先頭に長く暗いトンネルを進む。 その先にある巨大闘技場が今回の戦場らしいが道中全くといっていいほど敵性情報は入ってこない。 トンネルの半分辺りに差し掛かった時、トンネル内が淡い緑色に光り始めた。 『中熊、トラップらしき物を一度でも見たか?』 「いや、何も無かったけど…」 『各機APが減少しています! 理由は分からないけど進行を急いで下さい!』 いつの間にか1000近く減っているAP、今もなお減り続けているが、外気温、機体温度共に平常値でレーザーやマシンガン等トラップも確認できない。 『クソォ、タンクだから速度が出ねぇ』 『OBに換えておくべきだったか』 スパルタン、ロイヤルミストが遅れ陣形が瞬く間に崩れる。 先頭組がトンネル出口にたどり着いた時、エマが悲鳴をあげた。 『トンネル内に高EN反応…爆発する?! 早く逃げて!!』 眩い閃光がトンネルを蹂躙する。 脱出に間に合わなかったロイヤルミスト、ワルキューレ、ドランカード、スパルタン、メビウスリングの反応は完全に消滅していた。 「…今のは何だったんだ」 『分かりません、企業にもコーテックスにも該当する情報が見つからない状態です』 コーテックス所有のアリーナの2倍近く広い闘技場には天井がなく青々とした空を雲がかすかに漂っている。 先の爆発で部隊の半分近くを失い生き残ったメンバーもAP残量が芳しくない。 加えて装甲の至る所が腐食していた。 「あの光自体にやられてたのか?」 『多分そうでしょう。 トンネルが光り出すまでAPに異常ありませんでしたし』 『…上空に機影? 急接近している、オペレータ解析急いでくれ』 グラッジの指差した方向を見ると、黒い点が緑色の光を纏ってこちらに飛んで来ていた。 近付いてくるにつれてハッキリと見えてくる輪郭、流線型の漆黒のボディに見たこともない銃器やキャノン、そしてその周囲を覆う緑色の光。 『機体データ無し。 間違いありません、アレが目標です!』 『迎撃態勢に移行する。 各自散開!!』 エースの掛け声とほぼ同時にブースターを噴かし八方に展開する。 その直後、八卦の中心で黒い機体から放たれた巨大な榴弾が爆発した。 優に30米は離れていたのにも拘らずAPが500近く持っていかれた。 大きく抉られた大地に黒い機体が降り立つ。 両腕に種類の違うライフルを持ち、右肩に大型のグレネードキャノン、まったく分からない拡張兵装、左腕に描かれた血涙のエンブレム、そして一際異彩を放つ複眼カメラ。 『何なのコイツ!?』 『気をつけろ、ただのACじゃ無いようだ』 トライウィング、ラファール、シルエットが黒い機体に飛び掛かる。 敵は複眼をギョロギョロ動かし周りを確認している。 『もらった!』 ブレードレンジに到達したラファールが切り掛からんと踏み込んだ瞬間、黒い機体が視界から消えた。 『んなっ!』 レジーナの悲鳴が聞こえた直後、エキドナの反応が消える。 その背後にはライフルをエキドナのコアから引き抜く黒い機体。 橙色の眼が次の獲物を探している。 グラッジがエキドナごとグレネードとバズーカで打ち抜くが、肩や胸から噴射炎を出しながら巧みに躱す黒い機体。 『ミサイルフルロック、発射します!』 エスペランザの垂直ミサイルが飛翔する。 それに合わせてシルエットのステルスミサイル、トライウィングの高機動ミサイルが黒い機体に放たれる。 黒い機体はミサイルを引付けるように後退、垂直ミサイルが上昇を止めた瞬間謎の拡張兵装から大量の何かが吐き出された。 それに吸収されるかのようにミサイルが吸い寄せられ、あらぬ所で爆発する。 『フレアか?! アレではミサイルを無駄にするだけだぞ』 「戦闘機に積むもんだろアレ」 使えないミサイルをパージしてロケットで牽制する。 だがその大半が躱され、当たった弾も光の壁に防がれてしまう。 だがチェインガンやショットガンを継続的に受けるとエネルギーフィールドが剥れるらしく、フォグシャドウやアイロニー、エースへの接近を避けている様におもわれる。 『…効いてない訳では無さそうだな』 『確かに度々敵機のエネルギーフィールドは張り直されていますね。 そこを狙えば恐らくは』 『連携か…趣味に合わないが仕方ない』 フォグシャドウ、エース、アイロニーがエネルギーフィールドを破り、カラードネイル、アップルボーイが敵機の足留め、エクレールと俺がロケットとブレード で仕留める。 至極単純な、だが考え得る最良の作戦だ。 黒い機体の損傷は多くて40%、少なくとも30%はいっている。 こちらのAPは残り30%程度 だが数の暴力で何とでもできる。 『行くぞ』 前衛の3人が突撃、距離をとろうとする黒い機体に衝撃力の高いバズーカやロケットを浴びせ動きを封じる。 危機感を覚えた敵機がOBを起動させるがエネルギーフィールドの消滅の方が早かった。 動きの止った黒い機体をグレネード、ミサイル等の高火力兵器が襲う。 それから逃れる為に敵機はグレネードを自らの足元で爆発させた。 包囲網から逃れ背面ブーストで後退りして包囲網を形成していた5機にライフルの銃口を向ける。 『今だ!』 アイロニーの合図と同時に上空からASTロケットを降らしながらトライウィングが黒い機体に切り掛かる。 数が合わない事に気付いていたのか即座に照準をトライウィングに合わせトリガーを―― 『引かせはしない!』 ――突如レーダーに現われたラファールのデュアルブレードが黒い機体の両腕を切り落とし、トドメの空中斬りが複眼を吹き飛ばした。 終わった、誰もがそう思っていた。 「…終わった、よな? エマ、これより帰還する」 『……』 返事が無い、インカムの故障を疑いつつもう一度呼びかける。 「エマ? 何かあったか?」 『南西10km先に謎の機影を確認。 約20秒後にそちらに到達します』 淡々と情報のみを伝えるオペレータ、この状況下での敵の増援は死を意味する。 半ば諦めたように溜息をつき、その折を各機に告げる。 その死刑宣告に唖然としながらも、一同にはどうする事も出来なかった。 20秒、時速2000kmで飛んで来るソレから逃げる事は不可能。 19秒、そもそも残りAPは10%をきっていて先程のトンネルを通過る事は不可能。 18秒、コロシアムの壁が高すぎる。 17秒、ジェネレータ容量、出力、ブースター推力の問題で上からの脱出は不可能。 16秒、大気汚染警告により機外への脱出不可能。 15秒、エマ・シアーズとの契約を破棄、一方的に通信回線を切断。 14秒、意識が朦朧としてくる。 13秒、武装の残弾数は無に等しい、交戦不可能。 12秒、グラッジの頭部レーダーが目標を捕捉。 11秒、アルカディアのスナイパーライフルの射程距離に到達。 10秒、目標をカメラアイにて確認、純白の2対の翼。 9秒、目標がエネルギーフィールドで覆われているのを確認、軽く絶望。 8秒、右腕のライフルが黒い機体と同じデサイン、ちょっとした発見。 7秒、肩のエンブレムが印象的だった。 6秒、操縦桿を握る手に力を込める。 5秒、残された全ての武装を起動、狙いを定める。 4秒、目標が変形し人型になる、若干の既視感。 3秒、青いギザギザの複眼を黒いシャッターが隠し、腕や脚から謎の突起。 2秒、目標が光に包まれる。ただ単純に綺麗だと思った。 1秒、発信者不明のメッセージ『ナンノタメニタタカウノカ』。意味不明。 カウントゼロ、トンネルを襲った爆発と同じモノがコロシアムを吹き飛ばした。 48時間後、ただ1人が帰還。 §1・3‐BRF.ノブリス・オブリージュ 教官の告白から数時間後、ローゼンタール社より二度目の対AC戦闘訓練の申し出が送られて来た。 訓練とは言うものの実際は見せしめと大差ない。 勝ち目のない国家軍の兵士達に暗に投降を仄めかし、機能しなくなった国家を追い込む。 「力をちらつかせた交渉とはこの事か」 シエルが唇を噛みながら呟く。 以前にも疲弊した国家の隙をつき企業が好き勝手軍備を強化するという件があった。 あの時も国家に泣き付かれ、規格外の敵と戦うことになった。 「敵が分かっているだけマシだな」 「それに弱点の見当もついてる。 問題は作戦通りの立ち回りが出来るかどうかだ」 教官、ミドルベアがあげた弱点。 一つ、あのエネルギーフィールド、正式名称「プライマルアーマー(PA)」はマシンガンやスラッグガン、プラズマなどで減衰し、スナイパーライフルやレーザー、レールガンなどは防げない。 一つ、PAがないとOBを起動出来ない。 一つ、爆発的な機動力故に紙一重の回避を行えない。 一つ、特殊な操縦機構の問題から継戦能力に優れない。 AMSと呼ばれる新技術は使用する人間に当り外れが激しく、コジマ粒子と呼ばれる新型ACの原動力はあらゆるモノに悪影響を及ぼす。 一つ、ミサイルセンサーが固定搭載され、生態センサーや暗視スコープが搭載されていない。 「この内相手の自滅は起こらないと見た方が良い。 搭乗者のレオハルトのAMS適性値はかなり高く、安定しているからな」 そう言ってキーボードを叩く教官、正面モニターに先にあげた弱点が表示され、継戦能力に関する記述が二重線で消される。 「そこで特に活用したい弱点が各種センサーの有無だ。 敵を暗闇に誘い込み常時固定砲台からミサイルを垂れ流し相手の索敵を阻――」 「待ってくれ! 高々一機の敵を倒すのに一体いくら予算をかける気だ」 「――倒せるならいくらでもかけてやるよ、難なら自腹切っても構わん。 よって作戦の開始時刻は夜になる為、それなりの覚悟をしておいて欲しい」 要するに暗視スコープかそれに代わる何かを用意しておけ、という事だろう。 機体色を夜間戦闘用に変えておく必要もありそうだ。 更にミサイルセンサーを 外しておかなければこちらの索敵も大きく阻害される事になる。 コストも高くリスクも高いこの作戦、得るモノが無ければ国家は終わる。 「俺とフリップの機体にはENシールドが装備されてるから基本的には誰かのフォローに回る」 「承知」 ENシールドに名銃の後継機、ミサイルを搭載したフリップの乗機「オミクロン」、右肩にENシールドを搭載したトライウィング。 どちらも中量2脚型なので防御力は十分ある。 「BJとクロウは中距離からの射撃で確実にダメージを与えてくれ。 …予め言っておくが武装は無闇にパージするなよ」 「言われなくたって」 「ただの嫌味だ」 真剣に返事をするBJに突っ込みを入れるクロウ。 BJのカスケードレインジは先のシュミレータでアセンブリを確認しているがクロウの乗機は中距離型なのだろうか。 「シエルとラルーの機体は装甲が薄いから回避最優先、俺の指示があるまで手を出すな。 ノブリスの主兵装はライフルだが威力も弾速もスナイパーライフルを軽く上回るぞ」 「分かってる」 「ロックさせなきゃ問題ない」 ラルーの乗機「楊」はグナーに装備されていたステルスが装備されてるからブレードさえ警戒しておけばまずダメージは無い。 シエルの乗機「ECL-ONE」はOBとターンブースターを搭載しているのでこちらもそう簡単には被弾しないだろう。 「まぁこんな感じなんだが何か問題点があったら言ってくれ。 当然黙殺するが」 「自分は何をすればいいのでしょうか?」 「……」 無言、本当に黙殺されるとは思わなんだ。 しばらく何か考えるようにしていた教官、深い溜息をつき頭を抱えた。 問題でも有ったのだろうか? 「当初の計画ではお前を使う予定はなかったからそもそも作戦に組み込んでなかった」 「最悪だな、同情する」 「……」 悲しくは無いが非常に複雑な気分だ。 普通忘れるか? 「戦闘技術でこいつ等を抜いてても如何せん実戦経験が無いのは事実だからな。 戦場でウロチョロされたら気が散って仕方が無い」 「……」 「そりゃいいな。 だったらとことん邪魔になって貰おうじゃねぇか」 押し黙っていたBJが両手を打った。 何か思いついたようだがいい予感はしない。 「敵の注意をお前に引き付ければその分だけ俺たちがやり易くなる。 要するに囮だ」 「名案だ、たまにはいい事を言うじゃないか」 茶化す教官に噛み付こうとするBJ。 この二人は平和に付き合うつもりが無いのだろうか。 その後、もう一度各々の役割を確認してブリーヒィングは終わった。 格納庫、歴戦を生き抜いて来たACがズラリと整列し、最終点検を受けていた。 「これが私の機体ですか。 純正のヘリオスではないようですが」 「あぁ、更に重量を減らしてEN消費量も抑えてある。 戦闘中にチャージング何か起こしたら、あっという間に蜂の巣だからな」 笑えない冗談を言いながら教官、いやミドルベアと呼ぶべきか。 鴉、ミドルベアは新型ACの撃破を条件に国家軍によって釈放されたのだ。この作戦が成功すれば後は用済み、失敗しても死は免れない。 『この作戦の実行が決まった時から俺はお前達の教官じゃなくなってるんだ。 師として仰ぐ必要はない』 ブリーフィングルームを出る時、ミドルベアが言った言葉。 あれ以降訓練の指導者は国家の人間に戻り、教官は後輩(?)達にちょっかいを出しているだけだった。 最期の出撃を前にベテラン達が何を思うのか、それは未だに実戦経験のない私にはまだ解らないモノなのだろう。 「機体のアセンに問題があるなら今の内に言っておけ? あと四時間したら嫌でも乗ってなきゃならんのだから」 「いえ、そう言う訳では」 「あ、機体名か! そういえば考えて無かったな、何が良いかね」 …会話が成立していない。 だが確かに自身の機体に名前を付けないというのはあまりやりやすいものでは無い。 機体に対する愛着が無ければ生存率は大きく下落する、という持論を隣りに居る男が幾度となく説いていた。 「…サバイバルウィング」 「サバイバル・ウィング。 生き残る為の翼、良いんじゃないか」 本作戦での自分の最大の役割は生き残る事、対新型AC戦闘用に育てられた少年兵軍団「AMIDA」達を生かす為のデータ収集が国家軍上層部からの直接の命 令。 つまり国家軍にとってこの作戦はただの様子見で、召集した熟練の鴉達は捨て石に過ぎないという事。 実行部隊と本部との認識の違いによって起こる問 題をクレストの一件から何も学んではいない様だ。 「今回のお前の役割は死なない囮だ。 作戦の大きなポイントだからな、頼んだぞ」 「了解」 そう言うとミドルベアは自分のACドックに歩いて行った。 自分もサバイバルウィングの最終調整の為にコックピットに潜り込んだ。 通常のヘリオスのコアと脚を残し、腕と頭をクレストの軽量型のパーツに変更されている。 OBの大量使用のことを考えジェネレータは発熱量の少ないモノを、ラジエータは多少重くてもEN付加の少なく放熱性能の良いものを選んである。 冷却性能位ならオプションでも補う事はできるが、スロットはただ一つのオプションによって埋まっていた。 INTENSIFY、擬似的に強化人間と同等の力を操縦者に与える禁断のパーツ。 レイヤードで確立しサイレントライン到達後、その力に恐れを抱いた企業の手によって闇に葬られた筈のモノが何故ここにあるのか。 ミドルベアが大破した僚機から回収したのか、はたまた国家が予め所持していたものなのかは分からない。 だがAMIDAである自分にこれが必要なのかという疑問が起こる。 AMIDA、国家が生み出したACを動かすだけのヒトガタ。 薬物投与、遺伝子操作、一部器官のサイバネティック化等による肉体面の強化、生後間も無くか らの戦闘技術、操縦技術の刷り込み、実戦に勝るACシュミレータによる技術面の強化。 10歳に満たない少年達が武器を手に戦場へ赴く、どこの国でもよく あった事で特別な事もない。 ただ扱う武器が大きいだけだ。 かく言う自分も物心ついた頃からACの操縦桿を握っていた。 それ以外のことをする必要がなく、食事と言えば数粒の錠剤と点滴注射が朝夕2回ある位で、そもそも食事という概念ですらミドルベアが教官としてやって来るまで知らなかった。 そんな訓練を受けて来たAMIDA達にとってキャノン発射時の反動抑制なぞ朝飯前だ。 それに自分の機体、サバイバルウィングにはキャノン系の武器を搭載してないのだから必要性を感じなかった。 所変わってローゼンタール本社ブリーフィングルーム。 「対AC戦闘訓練の開始時刻が十六時、臭いな」 ネクスト、ノブリス・オブリージュがリンクス、レオハルトは計画の変更を聞き首を傾げた。 前回の戦闘訓練で味を占めた上層部が調子にのってカスタムACとの戦闘訓練を国家側に取り付けさせた時と同じ、言い知れぬ違和感を抱いていた。 「あれだけの実力差を見せつけられて、何故――」 「自棄を起こしたか、何か小細工を用意しているか。 どちらにせよ貴公のやるべきは変わらん」 「承知している。 形骸化した国家を打倒し世を導く事こそ、我々騎士の務め」 レオハルトの答に満足した様に頷く老人達、かつて貴族階級にあり今尚それに誇りを持つorしがみつく時代遅れ共。 所詮はただの株主だろうに。 内心で唾を吐き老人達に会釈し、レオハルトはブリーフィングルームを後にした。 「ご苦労だったな」 ブリーフィングルームを出てACドックに向かおうとした矢先、しゃがれた声に労われレオハルトは振り向いた。 痩せ猪の老人、他の株主と違い自身もACのドライバーだった過去を持つ。 「エンディミオン卿」 「ジェントリン卿にも困ったものだな。 カスタムACをノーマルACと同じ尺で計るな、と忠告しておいたのだが」 没落した家の再興を自らの腕一つで成し遂げた、老人達の間でも一目置かれている彼の言葉を持ってしても、本社最大の投資額を誇るジェントリン卿の勢いを止める事は叶わなかった。 「御子息が生まれてから一層張り切っている様だが…」 「まぁ今は戦いに集中する事だ。 聞いた話では希代の英雄達を召集したらしい」 そう言って一枚のディスクを差し出す老人。 「敵の頭は間違いなく使徒殺しだ。 特に三足烏の機体には注意する事だ」 「御忠告感謝する、エンディミオン卿。 私とてそれなりの策は考えている」 老人からディスクを受け取り、レオハルトはACドックに向かった。 老人から受け取ったディスクの情報を見て、レオハルトは失笑した。 「まったくなんという情報網をお持ちなのだ」 召集された6人の鴉のパーソナルデータとアセンブリ、今回の作戦の概要と役振りが事細かに記されている。 依頼内容によって機体構成を大きく変えるNo.2448(クロウ)のアセンでさえ押さえているのだから笑う他なかった。 後から知った話だが、エンディミオンの現役時代の知人が国家軍にスパイを送り込んでいる為、軍内部の情報を簡単に入手できるらしい。 内容を確認し改めて作戦を立てた者に驚異の念がさした。 国家軍に対してネクストに関する情報を公開したのは、先の戦闘訓練の映像のみ。 であるからにし て各種センサー類の有無やコジマ粒子のことなど分かる筈が無い、のにも拘らずこの作戦の立案者はまるで見て来たかの如くそれらを知り、逆手にとろうとして いたのだ。 警戒するな、という方が無理な話。アセンもPA貫通力の高いEN系の武器を主体に構成されている。 従来のACに装備されていたENフィールドの多くはEN系の武器に対しての効果が高かったが、プライマルアーマーはEN系の武器を防ぎきれずそのまま貫通してしまう。 だが、その欠点は知られる筈が無かった。 「予想以上に楽しめそうだな」 レオハルトは口元を吊り上げるとゆっくりと破壊の天使の元へと歩んで行った。 追記に続く PR
まぁ、まずはこれを見てくれ
「オフィシャルサポーター2009事務局」でございます。どんだけ皆待ちわびてたんだよって話ですよねぇ!! ちなみに私はのらりくらりだったのでそんな事態には遭遇しませんでしたが・・・ そういえば1/11(祝)はACチャンピョンシップトーナメント シーズン2ファイナルステージでしたね、私も見に行きました まぁ、主な目的が新情報とライブだったりと目的を間違えてますけど、バトルはやっぱり白熱しましたね(拙い文章で語ると思い出が劣化するので詳しくは語りませんが)アリーヤ川手さんの活躍っぷりには笑うしかありませんでした。 画面が見えないなら複眼の色を変えれば良いと思う そういえばビットマンさんも居ましたが中の人(中の人なんか居ない!)の顔が証明の角度によっては丸見えという・・・・・・外側のメッシュが重要な役割を果たしているようです ついでに決勝戦の実況の方が被り物(だから中の人など居ないと!!)してたんですけど、なんだったのか良く分からなかった(前頭部が黒で顔面と後頭部が黄色です) AC5についての情報も他から仕入れたほうが正確なので私は何も言いません、新型ACは5メートル位だってのには驚きましたが・・・・・・敵でアレサとか出てきたら見上げる羽目になりますよね 今回の更新はこんなもんで、次の記事にモバゲーでUPしたAC二次創作小説の修正版をUPしますので読んでくださった方はぜひとも何処まで読んでくれたのかと、感想と、指摘・評価をお願いします。
特別めでたい事も無い、とか思いつつも明けましておめでとう御座いますと言わなければならないこのご時世
どうも、2週間以上更新をサボっても心は痛まない塩喰いです。膝と腹の調子が悪くて日夜苦しんでおります それはそうと新年早々FROM SOFTWARE様から葉書がきていて軽くビビリました。裏面にはARMORED TIGER 2010と書かれたC02-URANUSベースの虎が・・・そんな事に時間使うくらいなら新作作ってくれって番号2つ前のオフィサポの方が言ってた。 年明ける前からオフィサポの新しいのが配信されていたのですが、面倒くさかったのでスルーしました・・・だって自分がやらなくても他に200人以上のオフィサポが居るんだよ? 一人くらいサボったって(そういう奴の方が多いという事はさて置き) 12/29日に友人から借りていたPSPを返却したのでそれ以降ACSLPにも触れて無いし、ACLRはリプレイのカメラワークがカスだし、体調悪いし 執筆作業とかそんなに仰々しいレベルじゃないけど携帯でやってたし、何とか固定層掴めてるみたいだしAC関連の二次創作は続けていきたいですね。設定が曖昧で人気の高いものって二次創作が発生しやすいから(東方とかアーマード・コアとか)色々と妄想が膨らんで良いですよね 今年の目標とか特に考えてなかったのですが、とってつけたような事を並べてみる
緊急事態です。時間がありません。
下記はとあるところより抜粋です。 ----------------------------------------------------------------- 東京都の青少年健全育成条例の改正に関する協議会で出される答申案に対して、パブリック・コメントの募集が突然始まりました。 事態はかなり急を告げていると思います。 ほぼ規制派主導のこの審議会の答申案がそのまま通れば、漫画・アニメ・ゲームなど想像上の表現でも“追放・撲滅”の対象とされるようです。児ポ法改正案で散々叩かれたあの内容が、東京都の条例で復活するかもしれません。 と言うか、今まで「成年向け」は、ゾーン規制で対処・未成年者の目に入らないように…などとなってた物が、今度は追放・撲滅するよう当局として機運を醸 成すべし、ですよ。単なる成年向けも、刑法175条に言う「猥褻物」と同じく、誰にも頒布禁止物にされる日も遠くないかも…。 そして行く末には彼ら規制派の社会観念に照らして適合しない表現は全て規制するべし、って流れになるんでしょうね。 ----------------------------------------------------------------- かねてより問題視されていた、東京都の第28期青少年問題協議会のパブコメの募集が開始されましたので、皆様 にお伝えいたします。 1 意見募集内容 第28期東京都青少年問題協議会答申素案 「メディア社会が拡がる中での青少年の健全育成について」 ※この内容についての資料は東京都青少年・治安対策本部総合対策部青少年課で配布するほかホームページでもご覧いただけます。 2 募集期間 平成21年11月26日(木曜日)~平成21年12月10日(木曜日) http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2009/11/22jbq200.htm 答申素案 http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28toushinan.pdf 今回の答申案で判明した問題点を以下にあげます。 ----------------------------------------------------------------- ①青少年の携帯電話のフィルタリングの解除は、原則不可能にすること。(P28) ②コミュニティサイトに、青少年がアクセスできないようにする基準を、条例に導入すること。(P28) ③現在のNPOや事業者がかかわるネット・ケータイ教育に「都の指針」でタガをはめてしまうこと。(P30) ④年齢を偽って成年向けサイトを利用した子供の親に対する勧告規定を設けること。(P23) ⑤児童ポルノの単純所持規制、および漫画やアニメへの規制を国への上申すること。(P41、P45) ⑥児童を性的対象にしたり、それを助長する行為を追放・根絶するため、都や都民、事業者の責務を規定すること。(P41) ⑦児童を性的対象にしたり、それを助長する漫画やアニメ、ゲームを行為を追放・根絶する姿勢を打ち出し、具体的な実行を打ち出すこと。(P46) ⑧児童を性的対象にしたネット上のCGなどは、青少年だけでなく一般人に対してもアクセスの遮断や削除処置を行うこと。(P46) ⑨不健全図書とはいえない漫画などに対しても、青少年のアクセスを遮断すること。(P46) ⑩18禁ものを扱いうる通販サイトに対しての青少年のアクセス遮断。決済はクレジット等に限定し、また商品を手渡すときも対面した上での本人確認を原則とすること。(P50) ----------------------------------------------------------------- 全体の約1/3が児童ポルノ、残りが携帯電話という構成で、P35以降にある児童ポルノの項では、漫画やアニメ、ゲームを規制するよう強く打ち出しているのが特徴です。 特に漫画などに関しては成年コミックだけでなく、いわゆる『萌え』という表現に対しても強い圧力をかけてくる可能性があるでしょう。 この答申案のまま条例化となれば、コンテンツ産業全体に対して重大な問題を引き起こすのは確実といえます。 急な事態ではありますがこの機会を逃さず、個人として、あるいは団体として声を上げるべきでしょう。 ----------------------------------------------------------------- まずは都の条例改正問題であり都民からの募集となっていますが、以下の点を考えると都民以外の人間も「利害関係者」として積極的に発言した方が良いかと思います。表現をタブーなく実験したり楽しんだりする活動を一方的に制限されるのも、立派な利害関係ですから。 ●東京都で改正案が成立すると全国の自治体に波及する可能性が大きい事 ●東京都内での同人誌展示即売会に関係する人間は都民に限らない事 ●東京都内(のイベントや同人書店など)で頒布が出来ないと、作品の発表が継続できないサークルさんなどが事実上出る事も考えられる事 これがたとえ「都民以外のコメント」として数のカウントの外になるとしても、鳥取県の「人権保護法案」の時のように、配慮すべき広い意見として考慮される可能性が十分あると思います。 と言うか、黙ってたら東京都は「無問題」と考えるでしょう。すると、 今の答申案のままに条例改正成立 ⇒東京都当局が、規制派側に立って行動開始 ⇒規制派の貞操感や観念による我々への弾圧の開始with権力機関 …と言う構図は誰でも容易に想像できる訳で。 この問題はあの「事業仕分け」とかの華々しい話題に隠れて、全く知られていません。同人関係者でも、よく知ってる人は僅かでしょう。 パブコメの募集期間が短い事もありますので、どうかこの内容を出来るだけ多くの人に知らせてあげて下さい。そして出来るだけ、皆さんの素晴らしい見識によって意見や疑問などを都の当局者に寄せ、彼らが気付いてない(又は無視しようとしてる)事を気付かせてあげて下さい とまぁこんな記事をとあるサイトから見つけたので、そのまま転載 こんなことをして如何するつもりなのだろうかという疑問が脳裏をよぎりますが、うっかり読んでしまった人やいつも読んでくれている方はこの問題に対して何らかのリアクションを起こしていただきたいな、と思います つうかこの法案(?)が通ったら殆どのアニメが放送出来なくなりますよね、かの有名なアニメ「宇宙戦艦ヤマト」にもお色気シーンありますし、ぶっちゃけた話ワカメちゃんのパンツだって児ポに引っかかります それでもしそういった物は歴史的な名作だから例外とか言ったら世代間不公平的な問題に発展すると思う まぁ、そんなことにはならないと思いますが でも良く考えなくてもこう言ったブログとかで作品をあげたりするのにも神経質にならなくちゃいけなくなったり、今までちょっとしたおふざけ的なノリで使ってたネタが犯罪になったりする訳ですから、怖い怖い コピペとそれに対するコメントだけで今日の更新が終わりそうなんですが、肝心(?)の製作物のほうが出来上がっておりません 現在テスト期間中だし、中々進まないし……いっその事「新刊落ちました」的なノリで放置もアリだよね? もしも期待して待ってくれていた人がいるなら、コメントなりメールなりで罵ってください というかココ2週間くらい更新してなかったのが、宣言しちゃったのに結局作品できてないまま更新するのが嫌でウジウジしてたんですわ、嘘つくのって辛いお という訳で今度こそ宣言します 金輪際作品あげるだなんて宣言しません ヘタレが!! とか脳内師匠に罵られそうですがウジウジするよりかはいいと思う という訳で次回からは普通に更新して行きますので宜しくお願いします ノシ
今回のACSLPのサポーターキットは隠し要素(EXアリーナ、エンブレム取得、強化人間、隠しパーツ)の説明でした。
PS2版をやってた奴からしてみれば何を今更って感じですがね で、気になったのがコックピット視点がどうなっているのかというのが未だに解明されないんです、誰か教えてください。 先延ばしというかUPで着ていなかった高専祭乙絵を漸くあげました↓ 興味があればクリックしてください。 春氷竜様のHP「春氷日記」が「春氷式~東方日記~」としてリニューアルされましたので、リンクの編集を行いました。 とりあえず今回の更新はここまでで次回から高専祭で配布したCDのアレを更新していくのでよろしくお願いします。 ノシ |
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プロフィール
HN:
塩喰い
年齢:
34
HP:
性別:
男性
誕生日:
1991/07/08
職業:
一応健全な学生です
趣味:
PCの前でニコニコしながらACFAやったり東方やったり絵を描いたりシナリオ書いたり気まぐれで運動部に出たりしてますねぇ
自己紹介:
自腹でPS3を買おうとする程アーマード・コアが好きな男
机の下には黒歴史にもならないイラストの山がある 何かしらありましたら solteater☆yahoo.co.jp お手数ですが☆は@に直してください ブログもHPもリンクフリーです
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